「決してあきらめない」- 被災地からの歌声、ふたたび
第一回カーネギー日米合唱祭は、仙台市の合唱団「萩」をメインパフォーマーに迎え、2011年5月に開催されました。東日本大震災直後の大変厳しい状況下にありながら、「萩」の参加が実現できたことは、本当に喜ばしいことでした。「萩」は、彼らの音楽と合唱への情熱とともに、仙台市民の強さとその不屈の精神をその歌声に乗せて披露し、合唱祭は成功の内に幕を閉じることができました。
第二回カーネギー日米合唱祭 には、「福島県おかあさん合唱連盟(FMCA)」の皆さんをご招待します。原子力発電所の事故による打撃を受けながらも歌い続けるおかあさん達を、カーネギーのステージにお迎えできるのは、大変光栄なことです。ご存じのように、福島における原発事故の被害は甚大で、何千人もの方が避難を余儀なくされ、大多数の方は今まで住んでいた家を諦めて他の土地へ移住なさいました。一方で、「いつかは自分の家に帰れるかもしれない」という僅かな希望を信じて、今でも仮設住宅での不便な生活を続けている方もいらっしゃいます。それでも、そこには歌がありました。どんなに辛い状況でも、おかあさん達は歌い続けています。歌は、困難を乗り越え、放射能汚染による危機、さらにそれに次ぐ風評被害と、戦い甦るエネルギーを生み出しているのです。しかしこれは、終わりのない戦いかもしれません。
福島は「合唱王国」として知られており、県下の学校や合唱団体が精力的に活動しています。その実力は国内屈指で、さまざまな合唱コンクールにおいて、多くの福島の団体が全国優勝しています。この第二回カーネギー日米合唱祭で、福島の合唱団を、そしてその歌声に乗せて、福島の復興への誓いと不屈の精神を皆様にお届けできることを、心より誇りに思っております。
第二回日米合唱祭コンサートディレクター
白田正樹
日時: |
2013年10月19日(土)
7:00pm(開場 6:30pm) |
場所: |
カーネギーホール、スターン・オーディトリウム/ペレルマン・ステージ
881 Seventh Avenue (57th Street), New York, NY 10016 |
入場: |
10 ドル (全席自由)
チケットは、カーネギーホールのボックス・オフィス(57丁目側)、またはカーネギー・チャージCarnegieCharge(212-247-7800)からお求めください。
なお、お座席のご指定は受けかねますので、何卒ご了承ください。 |
司会: |
FCIアンカー、久下香子氏 |
ステージ構成・演奏曲目:
<第1ステージ> 合唱団「とも」Japan Choral Harmony (JCH)
Victoria 作曲「O Magnum Mysterium」
虹につづく道
~育英学園の子供たちと一緒に~
トレロ・カモミロ
花は咲く
<第2ステージ> Manhattan Symphonie Orchestra(JCH共演)
Memorial Processional ~Requiem for 3.11 Victims~ ソプラノ 宗田舞子
シベリウス作曲「フィンランディア」
<休憩>
<第3ステージ> Harmony Celebration Chorus 女声バーバーショップ・コーラス
<第4ステージ> 福島県おかあさん合唱連盟
花の街
ちいさい秋みつけた
~福島うつくしま大使の紹介と挨拶~
浜辺の歌
里の秋
特別ゲスト 俳人・黛まどかさんによる講演
「福島県被災者の俳句に見る日本人のこころ」及び「そして春」の背景について
そして春 ~福島から世界へ~
会津磐梯山
コンサートに関するお問い合わせ:
白田正樹
mike.s@mushroomwisdom.com
973-470-0010 (work) / 201-612-0410 (cell)
チケットに関するお問い合わせ:
ラマンツ綾
japan.choral.harmony@gmail.com
917-902-2212
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